2024/08/29 18:00
こんばんは。
いつもご覧いただきありがとうございます。
今回は新作での製作に用いたミツローについて
お話ししたいと思います。
私自身、ミツローに触れたのは彫金と関わってからしばらく経ってのことです。
今までは硬いワックスを削りだし、形を出すことがほとんどでした。
ミツローに触れてから、偶然が織りなす形や模様に強く惹かれるものがあり、
CAKIにも取り入れたいと考えていました。
まず、形を出すために使う素材、ミツローとは。
蜜ろう(ミツバチの巣から採れる蝋)と松ヤニ(マツの木から採れる天然樹脂)を
混ぜて煮て作る、造形のための素材です。
温めると、キャラメルのような質感で
練って引っ張ると、蜜蝋の特徴でもあるひき目が現れます。
ミツローは温度にとても敏感で、暑いと柔らかくなってしまい、
寒いと硬くなり割れてしまうことがあります。
それらを考慮しながら作り出す造形は唯一無二です。
そんなミツローは
型にはまらず、”その瞬間”を造形できるところが魅力です。
そして仕上がりのひき目は美しく、他の制作方法だと出せない質感だと思います。
さりげなく輝く質感は
他のジュエリーとも合う思います。
今後、他のデザインも展開していきたいと思っていますので
興味を持っていただけますと嬉しく思います。
最後までご覧いただきありがとうございます。
デザイナー 長尾
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