2025/11/19 18:00

こんばんは。
久しぶりの更新となってしまいました。
今年も残りわずか。
あっという間に1年が過ぎていきますね。
私は今、次のイベントでお披露目する新作の制作を進めています。
今回の新作は、ジャン・コクトーの詩の一行から生まれたコレクションです。(堀口大學 訳)
耳
私の耳は貝の殻
海の響きをなつかしむ
Cannes V
Mon oreille est un coquillage
Qui aime le bruit de la mer.
この詩に触れた時に浮かんだ海の情景や記憶。
そっと貝殻に耳を当て波の響きだけが流れる時間。
耳に触れた響きは、貝へ、海へ、潮へと移ろい、やがてまた静かに耳へ。
その静かな循環をかたちにしたコレクションです。
これまでは、ミツローを細く引き伸ばすことで線の形を表現してきましたが、
今回は、面で引き目を残す表現できないかと、
試行錯誤しながらこの形に辿りついました。

思わず耳を当てたくなるフォルムと
隙間のある造形は、その奥へ続く余白ををイメージしています。



シルバーならではの白い輝きと重量感を
たのしめるコレクションになっています。
こちらは次回のイベント、
New Jewelry TOKYO 2025より発売いたします。
📍 New Jewelry TOKYO 2025
11月28日(金)〜30日(日)
SPIRAL 1F-3F(CAKI は 2階)
〒107-0062 東京都港区南青山5-6-23
※表参道駅 B1出口すぐ
海辺で感じるあの空気感を、
ジュエリーを通して感じていただけたら嬉しいです。
アイテムはまた改めてご紹介いたします。
最後に少しだけ。
ジャン・コクトー(1889-1963)は、詩人、小説家、劇作家、映画監督など、
多岐にわたる表現で革新的な作品を残したフランスの芸術家です。
そしてこの詩を訳した堀口大學は、フランス文学の翻訳を通して日本文学に大きな影響を与えた人物。
葉山町名誉町民でもあり、葉山町図書館には堀口大學文庫があると知りました。
私の暮らす町の隣の隣。
勝手ながら、縁のようなものを感じ、
知ったその日に図書館へ行き、本を借りて帰りました^ ^

最後までお読みいただきありがとうございます。
長尾
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